陰陽五行論の日常生活への活用方法~陰陽論とは~
陰陽五行論というと、難しい印象を持たれる方も多いのではないのでしょうか。
陰陽五行論は人間も自然の一部と考えます。
この「自然」が乱れたときに「不自然」な状態となり、様々な不調やトラブルが発生すると考えます。
普段の生活に取り入れることで、自らを「自然」に戻しやすくなりますので
是非取り入れていただきたいです!!
数回に分けて生活に取り入れるコツをお伝えしていこうと思います。
陰陽五行論は陰陽論と五行論の総称です。
【陰陽論】
自然界のいろいろな事物の発生、発展、変化は、
その事物の内部に相互対立する陰陽が存在しているからであり、
この2方面の相互作用は、物事の運動や変化の内在的な動力であると考えています。
つまり、
すべての物事には必ず陰と陽の二つの面あり、
対立したり、または支えあったりしているということです。
物事…これには私たち人間も含まれます。
人体の各種の機能活動(陽)が営まれるには必ずそれだけの栄養物質(陰)の消費があります。
また栄養物質(陰)の生成にはどうしても臓腑の機能活動や一定量のエネルギー(陽)が費やさなければなりません。
陽長陰消(或は陰消陽長)
陰長陽消(或は陽消陰長)の運動変化の過程ととらえることができます。
陰陽学説では、
疾病の発生と発展の根本原因は、陰陽のバランス失調であり、
したがって、診断を行う時には、まずその陰陽の属性を識別し、疾病の本質をつかみます。
<陽>表証(体の表面に出る症状) 実証(塊ができる) 熱証、浮・数・滑・実・洪大
<陰>裏証(体の内側に出る症状) 虚証(不足する) 寒証、沈・遅・渋・虚・細小
例えば夜更かしをすると
『陰』が不足し『陽』が過剰になることによって体にとって不調をきたします。
また、極まれば転ずる陰陽転化の性質もあるため、
ずっと緊張状態でいる『陽』が続くと
鬱っぽく『陰』に転ずることもあります。
不調や病はいきなり転ずるのではなく、
朝から夜に代わるように、
『陽』と『陰』のバランスをとるように変化をしていくものです。
どちらかにとどまっていると、不調をきたします。
自分がどんなバランスでいるのか、是非敏感に観察してみてください。