都会生活を送る人ほど推拿がぴったりな理由
先日久しぶりに外部のセミナーに登壇しました。
めっちゃ久々にパワポで資料を作り、いらっしゃる方が
どんなことを知りたいのか
どのくらい中医学のことをしっているのか
わからない状況だったので、かなりガッツリと資料を作りこんだ。
日頃中医学の書物に目を通すのは基本的に施術が終わって自分で反省会をしている時。
つまり、施術に必要だと思う情報しか入れないから、そもそも論とか大枠についてはあまり目を通さなかったりするんです。
中医学とはなにか
東洋医学との違いはなにか
未病と予防の違いとは
セミナーともなるとあらためて考える機会になって本当に良かったなと思います。
そんななか、推拿の説明も盛り込んだんですけど、いやほんとうに現在の東京で生活する方にピッタリすぎる施術だなとあらためてやる気がみなぎってきたのですがこちらの図をご覧ください。
中国大陸はかなり広大なので、地域ごとに発達した治療法が異なります。
東の国は天地陽気が発生する。
気候は温暖で海が近く、魚や塩を多少する傾向にある。
魚は身体に熱を生じ、塩は血を凝結させる、
そのため人は皮膚があれ、顔色は黒く、皮膚病になりやすい。
腫瘍を切開するため、切開治療が発達した。
西の国は天地陽気が縮む。
風の強い丘陵に住み、激しい風土の中で暮らす。
獣肉をよく食すので身体は肥えやすい。
そのため、外邪は体内に侵入しにくく免疫は高いが、内臓の病が多くなる。
治療は薬物が発達した。
北の国は天地陽気が閉蔵する。
地勢が高く、風が冷たい。
乳製品を食し、遊牧生活をする。
寒気に襲われやすいので脹満の病を生じる。
治療は灸法が発達した。
南の国は天地陽気が成長する。
高温多湿のため、酸味や漬物を食す。
そのため、筋肉の麻痺やひきつる病が多い。
そのために鍼治療が発達した。
中央の国は平地で気候が温暖適宜
物産も豊富。
食べ物はなんでも手に入るので人々はあまり労働しない。
そのため、筋肉の無力と脚の冷え、頭ののぼせにかかりやすい。
そのため、導引(気功)と按摩(推拿)が発達した。
と言われています。
そう、まさに、中央の国って都会に住む私たちの生活ですよね。
体を動かさなくてもなんでも手に入る。
電車やタクシー移動で筋肉は使わずに足の力がどんどん衰えるけれども
PCスマホでなんでも完結して目と頭しか使っていないから上に熱がこもる。
(上記で言うところの『頭ののぼせ』ですね)
その『熱』に病が宿ると考えられ、調整することに特化したのが気功であり推拿です。
気功とは自分で自分の気を巡らせること
推拿はありとあらゆる手技を使って気血水を整える技術
単純に筋肉をほぐすだけでなく、経絡(ツボとツボを結んだ気血水の通り道)を使って
足りないところは補い、滞っているところは流し、五臓六腑を調整する。
昔から都会の人の悩みを解決してきた手技は推拿なので、是非一度ご体感くださいね。
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