気象病とは
低気圧が苦手、というお悩みを抱えたご相談をよくいただきます。
西洋医学的には『気象病』と病名がつけられるそう。
・頭痛
・めまい
・気管支喘息
・脳卒中
・心筋梗塞
の原因になる。
そうすると、対処療法として、鎮痛剤やステロイド療法となるわけですが…
そもそも、なんで気象病になりやすい人となりにくい人がいるのか
体質に対してアプローチをすることが慢性化を回避するためには必要です。
病気じゃなくて『痰湿』という体質です
雨で不調が出る方は、身体に余分な水分や老廃物がどろどろと溜まっている『痰湿』という体質の方です。
わさびが育つような清流でなく
ごみやヘドロが溜まったドロドロの水が身体を支配している状態。
…もう、字面がつらい。笑
雨の日に下記が当てはまる方は『痰湿』を疑ってください。
□頭痛
□身体が重だるい
□めまい
□鼻水
□肌あれ
どろっとした水は、熱がこもるので、排泄も弱くなります。
肌も排泄器官なので、肌荒れや鼻水は体内の余分な熱や水分を排泄できない時におこります。
では、なぜ水がどろどろしてしまうのでしょう?
痰湿になりやすい食事
1.冷たいものばかり摂取する
臓器はだいたい38℃前後。
食事した後フライパンを洗う時を想像するとわかりやすいと思いますが、
水よりお湯のほうがしっかり流れますよね。
胃に負担がかかり、内臓の働きが弱くなることはもちろんのこと、流れを悪くします。
2.よく噛んでいない
物理的に、粉砕されたもののほうが、水の流れには乗りやすいですよね、単純に。
という点と、噛んでから満腹中枢に刺激が到達するまでに20分はかかるといわれているので、必要以上に食べ過ぎてしまいます。
消化不良が起こり、血も水もドロドロになってしまいます。
3.糖質脂質の過剰
『熱』のもとになる食材と、自分が必要とするエネルギーの出納があっていないと
熱がこもりやすくなります。
昨日バレンタインチョコを食べ過ぎた方は、もれなく本日体調不良なはずだ…
痰湿の方におすすめの食材
1.豆類、キノコ類、バナナ
身体の熱を外に排出しやすい性質をもつ食材です。
あたたかいスープにするなど、こまめに摂取しましょう。
食べ過ぎた日や胃が重だるい日は、朝食や昼食は軽くバナナにしておくとリセットできます。
2.柑橘類
酸味は気を流すので、連動して水も流れやすくなります。
気分もスッキリしますしね。
あたたかいのみものと一緒にどうぞ。
3.よもぎ茶
よもぎ自体に『悪いものを流す』性質があります。
お灸はよもぎでできていて、単純に温めるだけでなく、邪気払いの意味があるんです。
栄養価としても抗酸化作用や抗糖化作用が高く、スッキリさっぱり、とても万能なお茶です。
痰湿になりやすい生活
1.動かない
力が出ない…という日はゴロゴロしていると回復しやすいですが、
『重だるい…』という日は水が滞っているので、白湯を飲んでストレッチ!
時間が許すのであれば、朝から入浴すると驚くほどスッキリします。
2.もやもやをため込んでる
メンタルのもやもやは、気の流れを停滞させ、連動している水の流れも停滞させてしまいます。
水自体がきれいであるような生活をしていても、自らせき止めてしまうことのないよう
適宜もやもやの棚卸をしましょう。
低気圧の時はもちろん、体調が良い時から上記のことを意識してみてください。