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リンパを流しても解消しないむくみの原因とは?

エステやリラクゼーションに行くと

「脚が冷えてむくんでセルライトができていますね、これを流してあげると細くなりますよ」

とよく言われるのですが、同じような経験の方は少なくないのではないでしょうか。

リンパドレナージュやもみほぐしをされた後に、ヒートマットで脱水して…

たしかにその瞬間はスッキリした気がするけど、日常生活を送っていくうちに

どんどん身体が重だるく、ぽちゃぽちゃと脚も顔もむくみだす…

私はもともとエステの人でなく栄養士なので、内臓でどう代謝して排泄するのか
化学式で考えることが好きです。

排泄を促すようなビタミン・ミネラル類を摂取したり、いかに水分代謝をあげるか

さまざまな検証をしてきました。

 

まずは自分の身体で実験し、体感し良いと思ったものをお客様におススメしたり。

でも…

まったくもって体感すら得られない人が一定数おられるのですよ。

化学式的に水分代謝を上げてくれるはずなのにこんなはずはない!
とさらに色々な栄養素をアドオンしても、効果がない。

中医学を学んで推拿(すいな)で身体に触れると
そもそも見当違いだったなと合点がいくようになりました。

今回はむくみの原因を探るためのきっかけにしていただけたら嬉しいです。

タイプ別むくみの原因

伝統中医学(東洋医学)では五臓(肝・心・脾・肺・腎)がそれぞれ機能をもち、互いが関連しあっていると考えられています。

臓器の名称ですが、その性質の働きを示すための記号のようなものでもあるので、

たとえば「肝の問題ですね」といってもそれは一概に肝臓に病があるわけではありません。

でも、病名がつかない心身の不調の原因を探すときにはどこが弱っていて、

互いが関連しあっているという関係性のなか、なぜそこが弱ることでバランスを整えようとするのか

を推測するのにとても便利です。
さて、むくみというと、西洋医学的には腎臓や膀胱の働きや汗腺の働きに着目されがちですが、

中医学では五臓の問題からも原因を考えていきます。

肝の問題のむくみ

肝は気血を巡らす性質をもち、いわゆる自律神経の働きとは肝のことを中医学では指します。
肝がしっかり働いていれば、
気の動きがスムーズになり、気の動きがスムーズであればすなわち血の動きも正常に。
脾や胃の消化吸収もスムーズに働き、イライラ、うつうつ、なども起こりにくくなります。

逆に機能が低下していると
・イライラ怒りっぽい
・くすみがち+むくみがち
・血の塊や腫瘍、その他のしこりが身体にできやすくなる

などの不調がおきます。

あ、なんかイライラしてるしくすんでるな(失礼)と感じる方が、むくみを訴えてきた時には、主に肝が正常に働いてくれるといいなと思いながら施術+アドバイスをします。

心の問題のむくみ

心は肝と連動して血を送り出す、ポンプのよな機能をもちます。

また、精神や思考を司るため、様々なことを考えたり判断したり、記憶したり、行動に移せるのは、心の機能によります。

正常にはたらかないと

・ろれつが回らない

・舌にふるえがある

・落ち着きがない

・汗の調整ができない

・過剰だと顔がパンパンに赤くなる

 

などの不調がおきます。

 

頭使いすぎてろれつ回ってないな、話の脈絡おかしいし、顔真っ赤で熱高いな(失礼)と感じる方が、むくみを訴えてきた時には、主に心が正常に働いてくれるといいなと思いながら施術+アドバイスをします。

 

脾の問題のむくみ

脾は消化吸収を調整する。

飲食物(水穀)から栄養分(精微)をつくりだし、先進に送ります。

食べ物からは栄養分だけでなく、気もいただいているという、この思想いいですよね。

脾ってあまりなじみがないと思うのですが、小腸と胃で行われる消化と吸収の働きを制御していると考えてみて下さい。

また、からだのなかで余った水分を肺と腎に送り、汗や尿として排泄させるのも脾が制御しています。

内臓がおちないように支えているのも脾の働きとしている書物もあります。

超尊い…

 

正常にはたらかないと

・唾液のコントロールがきかない

・全身が重だるい

・慢性疲労

・軟便や下痢(おなかがちゃぷちゃぷするタイプ)

・顔色は黄色っぽく

・口や唇があれる

・味覚異常

・口の中が苦い、甘いなどの異常

などの不調がおきます。

 

栄養価にこだわりすぎている方、食事を楽しんでいない方、逆にストレスのはけ口にしているなと感じる方、生活自体に消化不良なことがありそうだな(失礼)という方がむくみを訴えてきた時には、主に脾が正常に働いてくれるといいなと思いながら施術+アドバイスをします。

 

肺の問題のむくみ

西洋医学の酸素をとりこみ二酸化炭素を吐き出すという機能だけでなく、中医学的には色々な役割を担っている肺。

肺は呼吸を行い、脾は食物から気をいただきますが、肺は空気から清らかな気を取り込み、体内を回って汚れた気を外に出します。

また、広げること、拡散させること、全身にいきわたらせることも肺の機能です。

上記のような気の循環だけでなく、水(津液)や栄養分を拡散させて全身にいきわたらせます。

また、身体を保護する役目をもつ衛気が体表をくまなく覆うための調整も行うため、肌に潤いを持たせます。

 

正常にはたらかないと

・風邪をひきやすくなる(外邪に勝てなくなる)

・鼻水鼻づまり

・咳や痰

・皮膚の不調

・顔面や上半身のむくみ

 

などの不調がおきます。

 

声出てないな、我慢強くて息をころしていそうだな、発散不足かなと感じる方が、むくみを訴えてきた時には、主に肺が正常に働いてくれるといいなと思いながら施術+アドバイスをします。

…書いていて思いましたが、最近

「マスクをしていて輪郭がぼやけてきた気がする」という方って、表情筋が動いていないという問題だけでなくて、

肺の働きが悪くて顔がむくんでいるっていうのもあるんだろうな…

 

腎の問題のむくみ

腎は精をためておく機能があり、発育、成長、成長に関わると同時に、生命活動の源となります。

つまり、腎が弱くなることは老いです。

正常な状態では、水分は胃に入り、脾によって肺に運ばれそこから全身にいきわたり、汚れたら汗や尿になって排泄させると考えられています。

腎が水分の摂取・排泄のバランスを調整しているため、自分が欲しいと思うよりも過剰に摂取している方(一日何リットル!など数字目標にしている方)は自分で腎を弱めている方が多いです。

 

正常にはたらかないと

・病的なむくみ

・特に顔面や下半身のむくみ

・指で押したら戻りが悪いむくみ

・足腰がだるい

・頻尿や膀胱炎などの排尿トラブル

・極度の冷え

・生理痛や更年期などの悩み

・耳鳴りやめまい

 

などの不調がおきます。

 

過労だな、年齢より老いている印象だなという方は、主に腎が正常に働いてくれるといいなと思いながら施術+アドバイスをします。

サプリなどを飲む前に…

中医学的には、むくみという症状でもこれだけの原因がざっと考えられます。

これ、塩分控えるとか、カルシウムやマグネシウムを摂ったとしても、

いやそもそも脾が働いてなかったら吸収しないよねとか

いやいや栄養ちゃんととってるけど肺動いてないからめぐってないんじゃない?とか

ご自身の生活を振り返ってみてくださいね。

次回はタイプ別の対処法についてお伝えします。

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