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勇者と弱虫の違い

今日は中国の最古の医学書といわれている黄帝内経に『論勇』という設問についてとりあげます。

 

同じ年齢同じような生活習慣なのになぜ人によって不調の現れ方が違うのか。

 

『勇者』と『弱虫』という表現がされていますが

施術をしていて悩みが生じた時や困難と立ちむかうときにこの性質というか性格がでるのだと思います。

 

響きとして『弱虫』ってなんか悪い感じがしちゃうけど

ずっと勇者モードのまま抜け出せない女性も私の担当するお客様には多く。笑

それはそれで問題だったりします。

 

『勇者』…責任感や自己顕示欲が強く自分で困難をなんとかしたいタイプ

『弱虫』…恐怖心が強かったりもやもやを抱え込むタイプ

 

のキャラクターということを念頭に読んでみてください。

 

 

勇者と弱虫はどの基準で分けるのであろうか。

痛みへの耐性によって分けてはいけない。

 

例えば勇者は痛みのために泣くこともあるが困難や死は怖がらない。

弱虫は痛みに強いものもいるが困難を恐れる。

 

勇者には痛みに強いものもいる。

彼らは困難を恐れないし、痛みも怖くない。

 

弱虫には痛みに弱い者もいる。

彼らは困難や痛みの目の前で、めまいがして気力が抜けてしまう。

 

痛みに対する耐力は、皮膚の厚さや肌肉の堅さ及びその緊張度によるものだ。

 

しかしそれは勇ましさの基準にはならない。

すると勇者あるいは弱虫になる原因は何だろうか。

 

勇者はだいたい目つきが深遂で眉毛が高く吊り上がっている。

 

胸腹部は筋肉隆盛である。

心が端正で

肝が剛健して

胆が充実している

 

怒るとその気勢で

胸が張り

肝気が挙り

胆気が溢れる。

 

すると

目が大きく裂け

毛髪が逆立ち

顔色が青くなる。

 

この

心、肝、胆機能の健やかさは、勇者の決め手である。

 

ところが、弱虫はいつも驚いたように目が丸くなっていて、光彩がなく、目玉の動きが鈍い。

 

胸腹部は縦じわが多い。

胸郭が短小

肝が軟弱

胆に張りがなく

胃腸が下垂している

 

怒っても怒気は胸に満ちることはない。

肝肺の気は一時的に上昇してもすぐ萎える。

 

弱虫は大酒を飲んだ後、大胆になることもあるがこれはなぜだろうか。

 

水は水穀の発酵してできた液なので、性質が猛烈である。

 

酒が胃に流れ込むと、

胃がふくらみ

気を挙げて

胸一杯に充す。

 

同時に

肝気は盛り上がり

胆気も一時的に充実する。

 

すると、弱虫もまるで勇者のように勇ましくふるまう。

 

ところが、酔いが醒めると、自分の行為を後悔するようになる。

これは酒の刺激によって、非日常的なふるまいをおこしただけである。

 

 

勇者タイプで常に困難に立ち向かう、自分で何とかしたいと思うタイプは

心が端正で

肝が剛健して

胆が充実している

とあるように、陰陽五行だと『心=火』『肝=木』『胆=木』に問題が起こりやすく

経絡だと臀部から外腿がはったり右肩甲骨が腫れあがったり。

ざっくりいうと身体の右側に不調が出やすく

五行の『木』という性質にずっと負担がかかり続けるとをこが弱くなるわけで

・更年期障害

・婦人科系の問題

・精神情緒の問題

・目の疾患

が起こりやすくなります。

昔の武士もそんなずっと戦ばかりしていなかったじゃないですか。

お茶飲んで俳句とか詠む時間を作っていたんだから、私たちもゆるゆるした時間つくらないとダメなんですよ。

 

怒るとその気勢で

胸が張り

肝気が挙り

胆気が溢れる

 

って、胸が張り=上半身に気が集まる=肩こりと認識しているだけで

怒っている人とても多いもんな…

 

一方『弱虫』の場合

胸郭が短小

肝が軟弱

胆に張りがなく

胃腸が下垂している

肝胆が充実せず気合が入らず怒ることもできない。

 

『勇者』は鎧をおろす時間をつくること

『弱虫』は大きな変化をつくらないこと、ゆっくり休むこと

 

が重要です。

 

自分のもともとの性格や性質と照らし合わせてみてくださいね。

 

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