漢方薬も薬です
最近漢方薬が手軽に手に入るようになっているためサプリメントのように飲んでいる人が多くてさすがにいかがなものかと危惧しております。
先日ご新規の40代のお客様がご来店の際に、
・ホットフラッシュ
・生理不順(終わりかけ)
・イライラ
・不眠
から更年期ということで医師に処方されたという漢方を聞いたらまあ驚きの内容で…
ホットフラッシュという熱がこもっているという証に対し、当帰芍薬散が処方されているとのことでドン引きでした。
当帰芍薬散は婦人科系の三大処方のうちの一つと言われていることから、年齢と生理がそろそろ終わる更年期といわれる年代のため処方されたようですが、どちらかというと陰で水の流れが悪く浮腫みやすいような方が服用するものなんだけど…
トウキ…温
ビャクジュツ…温
タクシャ…寒
ブクリョウ…平
センキュウ…温
シャクヤク…微寒
冷えとむくみへの処方となっていて、身体を温めるからつまりはホットフラッシュは亢進しやすいと思うんだよなーと。
医師の診断に対して口出しするのはよくないと思いつつ、体質と逆の処方をされていたから指摘をさせていただきました。
かなり長いこと飲んでいるようなので、もともとは今ほど熱がこもっていなかったからこの薬をあてがったのかもしれないけど…
ではなぜこの薬を医師が選んだかというと、婦人科の三大処方と言われているから、でしかないと思われる。
漢方薬は自然なものだから、飲み続けても安心と言いますが、私はその考えは反対派です。
食べ物もそうだけど、自然のものだったら腐るはずです。
生薬を粉砕して煎じて飲むものだったら自然のものかもしれませんが、よく見る漢方薬は『エキス剤』で加工品で製薬です。
薬の内容も、医師に出されたから飲んでいるだけで内容は把握していませんでした。
飲み続けていて意味があるのか
何のために飲んでいるのか
食事や生活習慣の工夫で代用することは不可能なのか
薬を飲んで症状が落ち着いたとしても、飲まなかったらその症状が出るのであれば治せていません。
イライラを落ち着かせる薬を飲むのではなくイライラの原因と向き合って解決するのか、自分のオ性格を変えることが大切だし
むくみが気になるなら食事や睡眠から改善して続けられることを探したほうがいいし
病になる前の『不定愁訴』は兆しの段階から日々対処するようにする習慣をつければ大きく崩れることはそもそも起こりにくいはずです。
私自身デブなんでダイエットに関して偉そうなことは言えないのですが
ダイエットの漢方なんてものもSNSなどで散見されます。
『めちゃくちゃ動悸がして汗が出て痩やせた!』みたいに書かれていて本当に恐ろしいかぎりです。
(成分が気になるけどどこにも記載がなくてさらに怖い)
できるだけ薬は急性期にだけ頼り、日々のバランスは自分で立て直しができるように意識を向けてみてはいかがでしょうか。