いぬさんの中医学
すっかり更新が滞っておりましたが皆様お元気にされてますか?
先日大変興味深い勉強をさせていただいてきました。
お世話になっている方のペキニーズちゃんの主治医がかわり
なんと、『獣医中医師』の免許もお持ちとのことで
中医学も重要視していてお灸や経絡施術(いぬさん推拿)をされるとのこと。
老犬になった我が家の犬のケアで推拿ができたらいいなと思っていたので
『往診にお邪魔させてください!』
とご自宅までおしかけ勉強させていただきました。
望診
・虚証か実証か様子をみる
・一瞬ペロリとした時に舌診
・呼吸の状態をみる
・歪みや体の使い方の特徴からどこの経絡の問題か予測
・目やにの状態を確認
脈診
・鼠蹊部で脈の速さや強さを確認
切診
・皮膚をちょっとつまみながら経絡やツボの異常を確認
問診
・本人は喋らないので目やに、食欲や便の状態を飼い主に確認
・最近の食事や天候と元気具合との相関関係などの確認
しっかりとした中医診断!!!
犬と人間は臓器の配置がほぼ同じで頚椎腰椎の数が違うだけなので、
経絡もそのまま同じと考えて問題ないそうです。
お灸くるかなーと思ったら車でまさかの業務用機械を持ってきていらしてて
いぬさんの筋硬直と経絡の滞りを流す施術に。
この機械が人間にも動物にも使えるとのことで
…経絡が頭に入っていると機械使いこなせたら楽しいよと教えていただいたので来週会社さんに行ってきます!
買っちゃおうかな…どうしようかな…
購入したら皆さんやってみたいですか?
どうしようかな…
飼い主さんからの主訴は目ヤニ。
痰湿で内熱が溜まっているいぬさんに膀胱経、胃経をメインにしつつ
頭を使いすぎて硬直した胆経もしっかりと…
怠そうにしていたいぬさん、舌の色が白く瘀血も溜まってるかな?って感じだったけど
いいピンク色になって鼻水や舌を出して熱を発散し
いい感じにでろーーーんっと気持ちよさそうに寝てました🥺
施術後にどこの経絡やツボに異常があったか、証だての内容と合わせて先生からアドバイスがあり
薬膳ではどんな食材があうか、空調や寝具(?)についてのアドバイスが飼い主にフィードバックされました。
もう…
すっっっっっごい感動!!!
こんな獣医さんがいるんだ…
獣医資格って、厚生労働省じゃなくて農林水産省管轄で、もともとは牛馬豚にわとりなどの家畜を診るための資格らしく
そこから派生して物理的な違いなどの特性から自分達で治療方法を手探りで探していくそう。
例えば、ペットとして飼われているインコを診る場合はにわとりの知識がベースでそこから深めていったりとか。
日々皆様の施術をするなかで、なんでもっと症状を改善させてあげられないんだろうとか原因がなんではっきりわからないんだろうとか
まあ、人間の身体って未知なものよね、とつい思いがちだけど
全然甘いですよね。
人間は全世界で研究されているんだから、完全に私の勉強不足でしかない。
いい仕事をしている方にお会いすると、自分の実力のなさや考え方やこだわりの甘さを痛感して恥ずかしく悔しくなる。
と同時に、うれしくもなる。
今回勉強させていただいたのは
神奈川で往診をされているので気になる方は問い合わせてみてくださいね。